4月15日
私の15日の日曜日は、いつも通りスバラジ*1から始まった。
スバラジの冒頭、すばるくんはなぞなぞを出してきた。
「ドラえもんのしずかちゃんが怒りました。 「のび太君とはもう気の抜けたソーダよ!」
さてどういう意味でしょう?」
なぞなぞの答えは、「最後に覚えてたら言うわ!」と言っていた。
ねえすばるくん。ドラえもんのなぞなぞの答え、まだ聞いてないよ。
まだファンにもなれていないのに、私の好きな人が関ジャニ∞をやめてしまう。
彼らと出会ったのは、去年の2月のこと。
私が関ジャニ∞を好きになってから、一年が経った。
ハマってすぐの時、まだなんにも知らないのに「ああ、私はこの人が好きだ!」と直感で感じた。
それが渋谷すばるさんだった。
名前すらも知らなかったあの時、すばるくんを選んだことは運命だと思っているよ。
ずっとバタバタして先延ばしにしてたから、4月になったらファンクラブに入ろう!
そう思っていた。
今になって思えば、どうして去年、好きになってすぐに入らなかったんだろう。
そしたら関ジャニ∞としてのすばるくんの最後の歌を聴けたかもしれないのに。
週刊誌の記事が出たとき、全く不安なんてなかった。あんなにグループのことを大切に思っている人が、やめるわけがない。記事の内容も酷すぎた。下ネタが嫌い?自分のワキを見せることが最大のファンサだと思ってる人だぞ。頭がおかしい。
その記事に対しては全然うろたえなかった。「だってやめないでしょ?」って思っていた。
あの時もしすばるくんから返事が返ってきてたとしたら、「やめるよ」って言われてたのかな。
ツイッターがざわついていることに気付いたのは10時半ぐらい。ファミリークラブから「11時より関ジャニ∞のメンバーからお知らせがあります」というメールが届いていると。
急に不安がどっと押し寄せてきた。ファミリークラブからということは、公式から何かしらの正式なお知らせがあるってことで。
でもまだ、どこかで違う話題なんじゃないかと思っていた。
「先日このような記事が出ましたが、全くの事実無根です。混乱させてしまい申し訳ありません。」とか書いてあるんじゃないかってどこかで思ってた。
こんなにも長い30分は初めてだった。手が冷たくなって、震えた。不安だったので、All is wellやイエローパンジーストリートを聴いて落ち着かせた。今になってみると、All is wellの歌詞がどれも別の意味を持っているような気がしてしまう。
昨日まであんなに絶対ありえない!と笑っていた自分が、不安を感じているという事実がただ悔しかった。信じると言っていたのに、所詮私はその程度だったのか。
そして、こんなにもファンクラブに入っていなかったことを後悔したことはなかった。
今の自分にはネットでしか知る術はない。最低だ。私は馬鹿だ。本人の言葉を、自分の目で直接確かめられないことがただただ不甲斐なかった。
未だにFCサイトでのお知らせの文面は見ていない。
2018年4月15日の11時。
最初は阿鼻叫喚って様子じゃなくて、ただみんな淡々と事実だけを述べていた。それがどんどん広がっていって、大きな衝撃となって襲いかかってきた。戸惑いと恐怖といっぱいの感情がぐちゃぐちゃになってなにもわからなかった。ただ吐き気と涙がこみ上げてきた。
それからの数時間、ずっとツイッターに張り付いていた。どうしたらいいか分からなくて、戸惑うままにツイッターに不安を零した。今日の総ツイート数をみてちょっと引いた。
ご飯が喉を通らないって本当だったんだと思った。
でも、涙が枯れるっていうのは嘘だった。発表されてから何時間も泣いた。ツイッターの様々な意見を目にしていると、涙が止まらなかった。同じ気持ちの人、違う考えの人。どれもが間違っていない。好きな人や好きなグループを想う気持ちはどれも本物だ。
一旦落ち着いてやっと普通に晩ご飯を食べた後、関ジャムを見てまた泣いた。12時間ぐらいずっと泣いていたことになる。一日の半分。
これだけたくさんの女の子を泣かせるなんて、本当にすばるくんは罪な男だ。
今回のことはすばるくんが自分の意思で決めたことだ。何度も話し合いをして、何度も自分の気持ちを確認して。その上で、ハッキリと決断したのだ。
分かっているのに、頷けない。すばるくんのことが好きだ。毎日ふとしたことで頭に思い浮かべるくらい。今何してるかなって想像するくらい。トイレでも考えるくらい。
それなのに、好きな人のやりたいことを純粋に喜んであげられない自分のワガママさにどうしようもなくなる。アイドルをしているすばるくんが好きだし、関ジャニ∞のすばるくんが好きだ。
その情報が分かってから、一番最初に思ったのは「死にたいな」だった。
私は割とタイムリープとかを信じているので、死んだらもう一度やり直せるかもしれないと思ったし、もしかしたらすばるくんがやめないパラレルワールドに飛ばされるかもしれない。
そうじゃなくても、今ここで死んだらこれ以上辛くはならない。
けれど、すばるくんは私に「生きろ」という曲をくれたんだ。「何もなくたっていいから」「夢や希望なんて なくたっていい」と歌ってくれている。
誰でもない あなたを生きて。そう、歌ってくれたのだ。その言葉に救われた自分がいるのは、紛れも無い事実だ。
こういう辛いことがあったとき、今まで自分がどうやって立ち直っていたのか考えた。いつも関ジャニ∞の曲を聴いて、わちゃわちゃやっている関ジャニ∞を見て元気を出していた。
ダメじゃん。「何もなくたっていい」と声をかけてくれる人がいないと、立ち上がることすらできないよ。
身勝手なことを言うと、怖いんだ。これからすばるくんのいないツアーが始まって、すばるくんのいないバラエティが放送されて、すばるくんのいない関ジャムで誰かとコラボして、すばるくんの声が入ってないCDが発売されるんだと思うと、絶望に押し潰されてしまいそうになる。
いつか6人の関ジャニ∞しか知らないファンが生まれるのだと思うと、すばるくんのいない関ジャニ∞が当たり前の世界がこれからできていくんだと思うと、怖くて仕方がない。
「○○時代を知らないファンは一生新規!」って言うオタクには絶対なりたくなかったんだけど、なってしまいそうで怖い。
そう考えたら、私は生で関ジャニ∞のすばるくんを見たことはないから一生新規になるのかな。
公式マークのついたたくさんの人が、関ジャニ∞についてツイートしていた。そのどれもに「ありがとうございました」とか「応援しています」とか大人で、あたたかい言葉が載っていた。
けれど、私はそれが嬉しくなかった。彼の存在を過去形にしたくなかったから。ありがとうとか応援してますとか、今はまだ言えない。終わってほしくないから。
コメントは読んだけど、会見の映像はまだ見れていない。それを見たらもう逃げられない気がして。
問題を起こしたわけでもない。喧嘩したわけでもない。どこまでも関ジャニ∞を愛し、関ジャニ∞に愛されていたがゆえの結果だ。
…そんなこと、ある?
度合いは違えどみんな音楽が好きで、すばるくんとやる音楽が大好きなメンバーばっかりだ。すばるくんだって、横山くんがトランペットを吹くときいつも傍にいて、ピアノを弾くヒナちゃんだけを見つめて歌い、ベースでミスした丸ちゃんにおもろいからもっかいやれって耳打ちして、誰よりも多くの、二人だけの曲をヤスくんと作り、コーヒーが飲めない亮ちゃんの為のような詞を書き、大倉のドラムが好きだ安心するって何度も口にしてた。
それだけ音楽を愛していて、関ジャニ∞を愛している人なんだ。だからこその決断なんだ。自分勝手なことをしていると言うのなら、関ジャニ∞のままで海外に行ってしまうくらい、自分勝手にすればよかったのに。甘えてしまうって言うなら、思いっきり甘えてくれたらよかったのに。
でもそれができない不器用でどこまでもまっすぐなすばるくんだから、好きになったんだよなぁ。
事務所を退所する日は決まってるけど、グループのほうは未定になっている。いつか公表されるだろうけど。
でも、まだ未定だから。未定ってことは、事務所は辞めても関ジャニ∞ではいてくれるのかもしれない、と思っている。だから、脱退、という言葉は使いたくない。
事務所辞めるってことはイコールグループもやめることになるんだけど、そんな事実はどうだっていい。まだ決まってないんだったら、ずっといてよ。ずっと一緒にいて。
今日で決めたことがある。ボロボロに泣いてばっかりだったけど。
関ジャニ∞のファンクラブに入る。すばるくんがいなくなる、関ジャニ∞の。
そして、「好きなタレント」のところに、「渋谷すばる」って書くんだ。
すばるくんがいたこと、すばるくんを好きなこと、それを残しておきたいんだ。
とりあえず、今はこんな気持ち。明日になったら何か変わってるかな。
ほんとは、起きたら全部夢だったらいいのにって思ってるよ。
あなたの叫ぶ「エイター!」が大好きだ。あなたが私たちに付けてくれた特別な名前。
あなたが呼んでくれるならいつだってどこにだって駆けつけるよ。